1億円を稼ぐにはどうしたらいいか?パート2
前回に引き続き、42歳サラリーマンが「5年後に1億円を稼ぐ!」と決意した場合にどうしたら達成できるかについて考えます。
ひとつ目の方法としては、サラリーマンとして死ぬほど頑張り、高給の要職に就いて1億円を稼ぐ道でした。
その2)サラリーマンを辞め、相場・デイトレードで収入1億円を目指す
これはよく株や投資の書籍のタイトルに踊っていますね。
1億円規模になると、やはりある意味人生の「裏技」である投資で稼ぐというのが現実的な方法として着目されます。さて、5年で1億円を稼ぐことは本当にできるのでしょうか?
仮に元金が、退職金の半分(?)の500万円だとします。
投資先ですが、現物株の場合、5年で20倍になる銘柄は今の時代ほぼ存在しないですし、あっても違法な手段以外では特定できないので、よりリスクレベルが高い、レバレッジが掛けられる投資先になるでしょう。
そうしますと、日本の場合FXか先物になります。便宜上日経平均先物をシミュレーションとして使います。
先物は20倍のレバレッジがかれらるので、証拠金70万ほどで、2000万円近い取引が可能になります。「ラージ」と呼ばれる先物の最小単位は「1枚」で、証拠金約70万円でエントリーできます。買い玉でエントリーした場合、日経平均が10円上がれば1万円のプラス、100円上がれば10万円のプラスになります。もちろん、10円下がれば1万円のマイナスです。
5年で1億円稼ぐ場合、相場は1年240日ほどありますので、5年で1200日、1日平均9万円プラスになれば、500万円の元金で1億円を獲得できます。
1枚で1日9万円(日経平均で90円の値幅的中)はかなりハードルが高いので、元金の500万のうち280万円を使って4枚で勝負すれば、理論的には1日20円の日経平均の上下を的中させるだけで、5年後に晴れて1億円が証券会社の口座に入っている計算になります。
簡単に見えますよね。一時期、自分もこれができると本気で信じていたときがありました。
が、絶対そんなにうまくいきません。
投資銀行でもヘッジファンドでも、相場で100%の勝率を維持できる人は、この世の中にひとりも存在しません。常にプラスとマイナスがあり、稼げるプロは「損切り」をうまくすることでマイナスを最小限に抑え、且つ豊富な相場情報を基にエントリーのタイミングを見極め、プラスを伸ばしていくのです。
素人のデイトレーダーの場合、5年でこのようなプラスマイナスを経て1億円を稼ぐのは至難の業です。物理的には可能であっても、現実的にはきわめて実現できる可能性は低いでしょう。
次回は3つ目の方法を述べた上で、総括します。