Uncle Tの決断

50歳を目前に、いまの会社員としての生活に終止符を打つことを宣言。起業なのか、転職なのか、引退なのか?人生の岐路を語る日記です。

ウォール街の投資銀行は熾烈なライフスタイル。

昨夜は古くからの友人との会食でした。アメリカを代表する投資銀行に勤める50過ぎの日本人オヤジ。しかしいつもの元気はなく、明らかに疲弊している感じで、あたまは白髪で真っ白。


よく話を聞くと、普通の部長的な役職なのに、深夜早朝休日を問わず、常に会社のメール処理や電話会議をこなしているとのこと。夏休みに、南国の島に家族と旅行していても、朝4時に家族を起こさないようにホテルのロビーに降りて行き電話会議をしているらしい。


同じ外資系ですが、自分はほとんど自宅やプライベートに仕事を持ち込まない主義なので、純粋に「なぜ?」と聞くと、「だってやらないと確実に誰かに手柄を横取りされて、あっという間に職を失うから」と。


投資銀行の場合、自分のプロジェクトで成果を出して、それを会社に対して自らアピールしてボーナスを貰うため、自分の貢献で会社に利益をもたらしたという既成事実をつくるのがとても大事なことらしいです。当然競争心が激しいウォールストリートでは、皆が平気で人の成果を自分の物にするため常に警戒をする必要があり、更に言うと、人の手柄を奪うほどの気概がなければ、生き抜くことはできないとか。


世界のトップレベルの会社員という地位と巨額な給料を貰うのと引き換えに、大事ななにかを犠牲にするんだな〜と妙な納得感がありました。


比較的緩い自分の会社員生活の話に、その友人がどこか羨んでいるような表情を見て、少し複雑な気持ちで帰路につきました。